映画「バジュランギおじさんと、小さな迷子」がとても楽しかった

2月の3連休の中日に「バシュランギおじさんと、小さな迷子」という映画を見てきた。

前日、なんとなく映画を見たくなってウェブで調べて見たところ、「700キロの二人旅が世界を笑顔に変えていく」という宣伝文句と写真の二人の笑顔に惹かれて見に行くことにした。

bajrangi.jp

舞台はインドとパキスタン

口のきけないとてもかわいい女の子と異常なほど真直ぐで優しい心を持つバシュランギおじさん、そしてその二人を取り巻く心ある人々の織りなすドラマ。

ストーリーは割と単純だが、時折涙と笑いを誘う。

インドのカラフルな町やダンスシーン、パキスタンの砂漠やスイスのようにきれいな自然の風景を見ていると、まるで旅行しているような気分を味わえて、さらに楽しかった。

2時間半ほどの映画だったが、見ていて飽きることなく、見終わったあともとてもいい気分になれる映画だった。

 

 

 

気持ちが結果に与える影響~将棋名人戦・C級1組順位戦の藤井七段と杉本七段

昨日は第77期将棋名人戦順位戦C級1組で、2組の戦いが注目された。

藤井聡太七段対近藤誠也五段戦と藤井の師匠の杉本昌隆七段対船江恒平六段戦だ。

藤井と杉本はこれまで8選全勝で共に勝てば最終戦を待たずに32期ぶりの師弟同時昇級が決定。さらに藤井は順位戦でのデビュー以来の連勝記録が単独一位となる19連勝がかかっていた。(現在中原誠が52年前に記録した18連勝で並んでいる。)

また、杉本は50歳だが、ここ10年間は50歳以上の昇級がないそうだ。

テレビのインタビューで杉本は「藤井が同じクラスにいなければここまで勝てていなかった。」「恥ずかしい将棋は指したくなかった。」というようなことを言っていた。今期の好調は藤井の影響が大きいようだ。

 

ということで師弟同時昇級のドラマを期待していたのだが、あるウェブの記事で杉本のコメントを見て、これは無理かもと思った。

 それは、「藤井と同じクラスにいる今期は最後まで昇級争いに絡むのが目標だった。そう言った意味で既に目標は達成されたともいえる。」という趣旨のコメントである。

これを見て、『脳に悪い7つの習慣』(林成之著)という本のある一節を思い出した。

「脳は『そろそろゴールだ』と思うと『もうがんばらなくていい』と判断してしまうのだ」というものだ。

 

案の上、杉本は船井に負けてしまった。

 

そんな単純なことで勝敗が決まるわけでもないのだろうが、今期好調なのは藤井がいたからというぐらいなので、気の持ちようが結果に影響を与えたということも大いにありうる。

藤井も負けたことで、この二人と昨日の勝者近藤、船井が8勝1敗で並んだ。その結果、昇級する2名が決まるのが次回の最終戦にもつれ込んでしまった。

藤井が昇級するには最終戦に勝つことが絶対条件であるが、それでも他の3名のうち2名が勝つと、現在の順位が4人の中で最も低い藤井の昇級はなくなる。

 

このことが藤井と杉本の最終戦にどのように影響するのか、将棋の内容もさることながら、その結果も楽しみだ。